年明けて2冊の本を読んで思うこと。


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私は昔から読書が好きです。

電子書籍が進んでも、やはり本を手にして読みたい。

新しい本から昔からの本まで様々読みますが、私が苦手なのは、ノンフィクションです。

物語はあり得なかったりする、だけどフィクションだから、と少し安心します。

ノンフィクションはやはり、考えさせられてしまう。

結構考えてしまう。

 

しかし、年明けに読んだこの二冊はノンフィクションです。

最初のは、かなり前に酒鬼薔薇事件をおこした少年Aの両親の手記です。

この本は友だちが貸してくれました。

友だちは娘さんが読んで、「お母さんも読む?」と聞かれて、何の本?とみて、驚いて読みはじめて、一気に読んだそうです。

私に読んですぐ電話で話したときに「普通に育てたみたいなんだよね、なんかこわいよね、どうしてってなるし、うちのこ大丈夫かなって考えちゃったりするよね」

私にも読んでほしいと言って貸してくれました。

読んだあとも何だかすごく考え込んでしまいました。

子供の異常に両親は気付かなかったようです。

しかしそんな悲惨な事件をおこしてしまう。

そして両親は死んで詫びたいけれど逃げずに子どもに謝りに行かせたいという手記でした。

親が子供の何に気付いて何に影響をおよぼしているか、そういうことは本当にわかっていない、間違ったり勘違いしているかもしれない、私は大丈夫なのだろうか?

私のこは大丈夫だろうか?

今更、人は殺してはいけませんと教えるべきなのか?

それは教えて覚えることなのか?

読んで感じたのは、家では優しい良い子供だった、だから尚何も疑わなかった。

問題は起こしてはいたけど、家でや親にはあまりにも良いこであった。

まさかうちのこが、と思うし、思いたい。

ましてや殺人なんて。

精神鑑定では事件当時は正常だった。

母親に弟たちを苛めるからと叱られたのが、かわった妄想や空想世界に生きるきっかけになったような鑑定結果であった。

これを読むとやはり母親が悔いてしまう。

余計に。

母であるだけでも辛いのに、自分の子育てが招いたことのように思うだろう。

しかしどこの母親も弟たちを苛める兄をほっとくだろうか。

しかしきっかけにすぎないといわれたらそうだろうし。

ともかくこの母親という立場に私もあるということが、大丈夫だろうかと思ってしまう。

答えはどこまでもでないから、次の本を読もうと読んだのが、凄いタイトルの本。

これは文庫化したすぐに買おうか迷ったけど書店で買う勇気が出なくて、ブックオフで何冊もの本の間に挟んで買った。

しかし、この本だけが100円でなかったために、店員さんに「こちらの商品は100円でありませんが大丈夫でしょうか?」と聞かれてしまいました。

隠しきれない隠し味でした。

さて気分もかわるだろうと読んだ本でしたが、読んだあと、また母親としての立場を考える結果になりました。

これはタイトルの通りの話なのですが、深いのです。

カバーの言葉がもろに響きます。

「普通という呪いに苦しんだひとりの女性の静かな叫びが多くの心を貫いた」

…普通って言葉って凶器だなって思いました。

普通というか、多数派ってこわい。

私はこの本を読んで本当に良かったと思います。

なぜなら全てにおいて未熟で浅はかな私はどんなに簡単に何人もの人を普通とか、みんなとか言いながら傷付けてきたことでしょう…。

苦しいことにそれを気付かされた一冊です。

この本によく出てくる文章が響く。

「他人からは些細なこと、とか我慢が足りないという言葉で簡単に片付けられる」や「簡単にわかるよ、とか、もっと大変な人もいるよ、と言われてしまう絶望感は、経験した人にしかわからないかもしれない」

人がやすやすとクリアしてしまう問題こそ、クリアできない時の絶望は凄まじい。

私は子どものオムツ外しやおねしょがもう絶望でした。

しかしもう人に相談できない程苦しかったです。

でも逆に誰かをこんな風に私も何度も苦しめたかもしれないとこんなにも気持ちが重くなりました。

人の話はよく聞いてきたつもりですがちゃんと向き合ってきたのかな?

私はやはり経験しないと何もわからないろくでなしです。

人を発言で傷付けたくないと強く思いました。

当たり前や普通ってない。

そしてこちらの本にも、主人公は母に育てられた幼少を理由に子どもを生みたいとなかなか思えなくなっています。

私もそんな子育てしているかもしれない。

今はそうでなくても幼少がそうだったかもしれない。

育児は未知で夢や希望もあるけど、上手く行かなくて絶望したり泣いたり苦しんだりもがいたり見栄張ったり喜怒哀楽と躁鬱でいっぱいです。

誰かの人生に私が影響を与えるなんてこわい。

きびしい。

そんな風に言わないでよ!

そんなばかな私です。

母親としてブログかいているのに、何てこというんだろう。

子どもは勝手に育つんじゃないの?

そんな立派でいられてないよ。

 

そんな今朝の空にばつ印ついていた…


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そしてオミクロン株で凄まじくコロナが広がって、ミニバス県大会中止に。


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悩ましい1月です。

 

まとまりつかない文章を最後まで読んでくれてありがとうございます。

いつものことですが(汗)