今日は猫の日なんですが、なんと2022年で2が3つ付くのでスーパー猫の日らしいです。
実は犬を飼ってますが、小さい頃からずっと飼っていたのは猫です。
猫は私にとってかけがえのない存在です。
一人っ子の私は小さい頃から生き物を飼いたくて様々なものを飼いましたが、中でも猫は特別でした。
抱っこ出来たり、話しかけられたり、みているだけで癒されて寂しくありません。
一人っ子は一人でいることに慣れていますがどこかで冷めているというか、諦めているというかそういう子どもが多い気がします。
そんな心の隙間を埋めてくれたのが猫です。
初めて飼った猫が死んでしまってその夜から寝る前に毎晩走馬灯のように猫との楽しい日々が甦り泣き寝入りする毎日になってしまって、小学生だったのですが、そんな私をみていられない母が知人にいろいろ声をかけて猫を連れてきてくれました。
今、親になればその親の気持ちがわかります。
そんな風に猫を飼い続けた我が家でした。
そのなかで15歳に飼い始めた猫が35歳まで生きました。
私は18歳で県外の短大にいき、独り暮らしを始めたので帰省の時に可愛がるばかりで、世話や生活を共にしたのは母であり、父、当時生きていた祖母ですが。
トラという猫です。
トラは私が中学を卒業して高校入学、高校卒業、短大入学、独り暮らしを始め、たまに帰省して、結婚して二人の子どもを生むために二度里帰り出産をした時も人生を共にしていました。
私がこんなにも自分勝手な生き物なのに、私が実家に帰ったときは私と一緒に寝てくれたりしました。
二度の里帰り出産の時は子どもを生む前にお腹が大きいときお腹にのぼってくれました。
母は「トラが安産祈願してくれたなぁ」と言ってくれていました。
二人目の時はトラがもう介護が必要な位弱っていたのにお腹にのぼってくれて感動しました。
その時は母は「赤ちゃん入っているから、トラあったかいなぁ」とトラに声かけてました。
そんなトラは女の子でした。
子どもを生んでから去勢しました。
トラは子どもを生んだとき、ミーミーなく子どもをいろんな所に運びながら隠し場所をかえて、なんと一匹噛み殺してしまいました。
とてもショックでした。
母が「トラは子どもが捨てられるかもしれないって思って、ノイローゼなったかもしれない」と言ってました。
そんなこともあったので去勢しました。
今母の立場になれば、私もトラみたいに自分を見失いかねない時があることを認めざるを得ません。
ニュースでは虐待で命が絶たれた悲しい報道があります。
あってはならないと思いながらも私もそのすれすれまで追い詰められることの酷しさが少しわかるような理性が抑えられない自分がいる気がします。
それは、
なんでなんでなんで!
どうしてどうしてどうして!
と、誰のことばも信じられなくなってしまって。
本当はケアしてなおしてもらわなければならないのは虐待する方だというのをテレビでみました。
海外だったと思いますが、日本は子どもを保護しますが、その逆に親をケアするような話がありました。
私は、叩き続けたり、水をかけたり外に出しっぱなしにしたりはしませんが、もう気持ちは苦しくてトラがなき続ける子猫を黙らそうとしてうまく行かなくて間違ったみたいな追い詰められる感じを子どもを育てる中で何度も感じています。
その頻度は少なくなってきても、たまにすごくそれを感じて、理性で蓋をするのに必死になるときがあります。
恥ずかしい人間だと思います。
弱いと思います。
情けないと思います。
自信もない。
そんな母でごめんね。
今はいろんなことを教えてくれた母も脳梗塞の手術後はむずかしい話しはわからないし、アドバイスももらえないし、相談もできない。
なんであんなにおおらかで穏やかで働き者の母からこんなにも訳がわからない私が生まれて育って、こんなにも母と真逆な子育てをしてしまうのだろう。
母は大好きで尊敬できる。
私の子どもは私をそうは思わない。
うまくはいかないけどはじめてはじまってしまっているからなんとか精一杯。
いつもそればかり。
トラは二十年生きました。
猫は昔、十年以上生きると猫又という妖怪になると言われていました。
十年過ぎた辺りから、母と「なんと可愛い妖怪だろう」と笑って見守っていたのも懐かしいです。
トラは最後の年はほとんど歩けなくなって、鳴き声も化け物みたいになって、ご飯やトイレの時はすぐその声で母をよぶようになりました。
私は猫も人間も同じだと思いました。
私の母にとってもトラは支えでした。
また猫飼ったら?といったら「最期まで面倒みれなかったらかわいそうだから」
切ないですが。
たまに帰省に犬を連れていくととても喜んでいます。
そんなこともコロナ禍でしばらくできなくなっています。
旦那が自分の実家と私の実家に孫チャンネルというものをつけてくれて、それで孫の写真や犬の写真を送ったりしています。
便利な世の中です。
画像わるいですがトラの写真です。
一緒に写っているのは娘です。
もうぎぇーぎぇーとなくトラの後を追いかけて、ご飯もひとりで食べれないトラの口もとに食べ物を運んであげたりしていた二歳や三歳の娘です。
にゃんにゃんにゃんの日。
トラにあいたい。